新たな価値創造へチャレンジするNTTドコモ R&D
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㈱NTTドコモ
取締役常務執行役員
研究開発センター所長
小森光修氏
携帯サービスは世界での加入数が40億を超え、日本でも1億件を超える大きな市場を形成するまでに成長してきている。一方で、日本では数量的には成熟期を迎えつつあり、お客様に新しい価値が提供できる魅力ある(質的に進化した)サービス実現に向けた取組みが必須な状況でもある。
現在の携帯電話は、技術の発達などの恩恵で単なる電話機の機能を大きく超え、多様な特性を備え持つようになっている。中でも注目したい3つの特性は、第1番目にはお客様の手もとで1日24時間いつでも持ち歩いていただいているというリアルタイム性、第2番目にその人自身が使う認証機能を備えたパーソナルな機器であるということ、3番目にGPSによりお客様の居場所が分かるという機能である。これら特性を同時に持っている携帯は、量的には成熟期であっても質的にはまだ大きな発展の可能性を持ち、今の状況はその入り口の段階(発展の準備が整ってきた段階)とも言えるのではないだろうか。
本特集では、お客様の生活・行動を支援し便利な価値の提供を目指した、サービスのパーソナル化、融合サービスの進化に向けたNTTドコモの取組みを紹介する。これらは、益々拡大する動画サービスの進化と並び、今後の携帯の質的な発展に向けたチャレンジでもあり成長エンジンでもある。NTTドコモの研究開発はお客様にとっての価値を追求する中で、携帯の特性を探求し技術を役立てる努力を継続していきたい。